<特徴・ワンポイント豆知識>
トネリコという名前は日本独特の呼び名で、2つの説があるとされ、1つ目は写径に使うため、樹皮を煮詰めて墨を混ぜて練った「トモネリコ(共練り濃)」がなまったという説。
2つ目は、枝や樹皮につくカイガラムシの分泌物、「白蝋(トネリ)」を戸に練ると滑りが良くなることから「トヌリキ(戸塗り木)」がなまったという説です。 アメリカではアッシュと呼び、エレキギターやバッドの材料として広く使われています。
本来のトネリコはサトトネリコ(F.jpaponica)ですが、観賞用にはシマトネリコ(F.griffithii)が、トネリコの名前で流通しています。
トネリコ(アッシュ)は、バットの材料として使われます。
小さな愛らしい葉が好まれて、人気の観葉植物です。庭木として和風、洋風にも合うため重宝されています。地面に直植えすると、10~15mの樹高になるため、毎年剪定(1,2月を除く)が必要になってきます。
室内では、癒し効果や空気の浄化作用も強いとされます。
鉢植えのものは樹形は乱れにくいので、剪定の必要はありません。
寒さにも比較的強く丈夫です。
6~7月に花も咲き、こぼれ種子で発芽してきます。
学名 | Fraxinus griffithii |
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和名 | シマトネリコ |
流通名 | シマトネリコ、トネリコ |
分類 | モクセイ科トネリコ属 |
出荷時期・季節 | 周年 |
性状 | 半落葉高木 |
原産地 | 琉球列島、台湾、中国南部 |
管理のポイント | 【鉢植えトネリコの室内での管理】 トネリコは、指宿では常緑樹木ですが、気温が低い地域では低温にあうと葉が黄化し落葉します。 置く場所は、耐陰性があるため、寒さに耐えられる温度帯を守れる場所であれば生育しますが、 夏は直射日光を避けます。 水やりは基本の水やりを行い、水切れしないように注意してくださ |
寒さに耐えられる温度帯 | 5~10℃(鉢植えの場合)のものにつきましてはご対応致しかねます。 |
冬越し | 寒さに耐えられる温度帯の室内であれば、越冬できます。 |
肥料 | 春から秋の成長期に緩効性化成肥料を施します。 生育旺盛なため、肥料をやりすぎると徒長してしますので注意します。 |
植え替え | 2~3年に1回を目安に、株が大きくなったら植え替えて下さい。 |
増やし方 | 種まきや挿し木で増やします。 |
<観葉のまち 指宿(いぶすき)>
指宿は、日本本土の南端に位置し、温暖な気候と豊富な温泉資源を持つ観光都市であり、日本屈指の観葉植物生産地です。
いぶすき農協 観葉植物部会では、これらの潤沢な資源を利用して地域特性を活かした観葉植物生産を積極的にすすめ、生産の安定供給を計り、全国へのPRとお客さまのニーズにあった商品づくりに努めています。
<観葉植物のリラックス効果>
観葉植物には、見る人をリラックスさせる効果があると言われています。
実験によって、次のような効果も実証されており、観葉植物を飾ることはストレスを忘れた快適な生活を手に入れるのに役立つことでしょう。
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<水やりについて>
土の表面がカラカラに乾いたら、鉢の中の空気を押し出すことを意識して、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。
土が十分に乾かないうちに水を与えると、根腐れを起こして枯れてしまいます。
受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。
<置き場所について>
日当たりの良い室内が適しています。
暗い場所では弱ります。
直射日光が長時間当たる場所や、冷暖房の風は葉を痛めます。
<肥料について>
市販のものを用法通りに与えてください。
与えすぎると弱ります。
夏の間、2~3ヶ月おきに置き肥を与えるのが一般的です。
<植え替えについて>
大きく育って鉢が不安定になったり、根が鉢に詰まったら植え替えます。
植物の負担になるので、必ず暖かい時期に、根を傷めないように丁寧に行ってください。
用土は市販のものを使用します。
品種や生育状態にもよりますが、2~3年に1度が目安です。
<冬の管理について>
寒さに弱い植物もありますが、多くの観葉植物は一般的な室内であれば問題なく越冬します。
水やりを控えめにしてください。
床暖房は鉢を暖めすぎるので床に直接置かないようにします。
<Q&A>
Q.水やりのタイミングは?
品種や生育環境により大きく異なりますが、鉢のサイズが大きいほど頻度は少なく、7合鉢(腰下くらいの植物)を一般的な室内に飾る場合は、1週間に1度程度の水やりでも十分でしょう。
寒い季節になると植物の活動が鈍くなるので、水やりの感覚を空けてください。
サンスベリアなどの一部の品種では、サムに季節には水を全く与える必要のないものもあります。
Q.寒さに弱い植物の管理
冬が近づいてきたら、水を与える量を減らし、日光に当てる時間を長めにすることで寒さに強くなります。
夜間は温度の下がる窓際を避けましょう。
特に寒さに弱い植物は、発泡スチロールなどで保温する必要があります。
Q.大きくなりすぎたら?
初夏に、枝の付け根の部分を残して、好みの場所で切ってください。
しばらくすると新しい芽が出てきます。